Mr.くろぱんだの原点ともいえる本 TUGUMI(つぐみ)』

2007.07.02 Monday

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    私の人生や価値観のコア(核)が何か考え分析してみると、何冊かの本を思い浮かべる。

    その1つが、吉本ばななさんの『TUGUMI(つぐみ)』である。

    何がどういいのと聞かれると、自分でもよくわからない。

    主人公の「白河まりあ」の一夏の物語。
    といっても予想外に主人公は劇的な恋をするわけでもドラマティックな事件に巻き込まれるわけでもない。

    どこにでもありそうな日常と海のある風景。病弱な少女つぐみとの関わりのなかで、やさしく時が流れていく物語。

    一番印象にのこっているのは、主人公がつぐみの恋人と電話で語り合うシーン。

    『ねえ、恭一はつぐみが山に引っ越したら、自然と別れちゃうと思う?』

    『うーん、先のことはどうなるのか、離れてみないとわからないが、あんな強烈な女がここの先、そうそういるとは思えない。あの子はいいよ、最高に傑作だよ。この夏は多分、忘れられない夏になるだろう。たとえ別れてしまっても、一生強烈に心に刻まれるだろう。それは確かなことだよ。』

    そして、つぐみが最後に手紙に書く言葉

    『何にしても、この町で死ねることは嬉しいことです。元気で。』

    ひさしぶりに読み返してみて、これほど魅力があり、何がどう良いのか説明できない小説もめずらしいと思った。

    Mr.くろぱんだのブログに共感する全ての方に読んでもらいたい一冊です。


      同じく、よしもとばななさん『海のふた』もお奨めです(^0^)/

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    『海のふた』よしもとばなな・中央公論社

    2007.02.18 Sunday

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      吉本ばななさんの「世界観」を集大成した最高傑作です。

      観光地として栄えていた海のある町を舞台に、平凡な日常を生きることそのものの切なさ、悲しみ、喜び、発見、心の再生と発展を描きます。

      恋愛小説ではありません。(恋話はでてきますが)
      主人公の女の子と、その友人となる女性の一夏の物語。

      私が、吉本ばななさんの小説を愛するのは、ストーリーもさることながら、その感性への共感が大きなウエイトをしめています。
      吉本ばななさんの小説は、派手な演出や奇想天外なドラマや愛憎劇があるわけではありません。あくまで、どの作品も現在の日常と生きることがテーマのように感じます。
      誰もが、形やタイミングは違っても背負っている生きるうえでの困難や不幸。
      それを直視しながら、ひらきなおるのでもなく、かといって悲観的になっていくのでもなく、悩んだり、休んだり、話したり、食べたり、美しい景色を見て、乗り越えていく。
      色々あるけれど、希望が最後にはある。
      そんな吉本ばななさんの世界観(私の勝手な解釈ですが)が最高です。


      『海のふた』は、どこか懐かしい香りのする物語でもあります。
      うつりゆく郷土、失われる自然、恋愛、仕事、生き方、心の癒し方・癒され方、成長。

      少しネタばれですが、物語の中で、『きっと、淋しい子供たちが、みんな訪れる次元なんだわ・・・・・・。』と友人の女性がつぶやく場面があり、印象的でした。

      大都会の中で暮らしに追われていると忘れがちな、自然をとおして自分をみつめ感謝すること、美しいものを美しいと感じられる生き方、決して長くはない人生、大いなる自然の中で生きる人間、その全てが『海のふた』に凝縮されている気がしました。

      私は、この小説を読んで、直接書いてあるわけではないけれど、自分の人生は世間の常識といった基準ではなく、誠実に自分の望むように生きていけばいいんだよというメッセージをもらった気がします。

      自己肯定感を失いそうな人にも、読んでもらいたい一冊。

      海を愛する人にもお奨めの小説(文庫本)です。


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