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    Mr.くろぱんだのブログ 平和と未来

    天木直人さん(元レバノン大使)の参議院選挙出馬に思うこと

    2007.06.11 Monday

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      いよいよ来月にせまった参議院選挙で、天木直人さんが比例代表に立候補することを表明している。国政をかえる新しい流れとして注目したい。

      元レバノン大使・9条ネット・天木直人

      天木直人(あまき・なおと)さんが有名になったのは、外務省の官僚としてレバノン大使を務める中、イラク戦争開戦と日本政府の支持表明がおこなわれた2003年に、その地位も未来もなげすてて『イラク戦争はだめだ』と政府高官として意見表明したことである。

      イラク戦争をSTOPさせようと、従来の市民運動の枠をこえて、反戦運動が高揚した2002年〜2003年。ローマ法王のヤハネ・パウロ二世や、たくさんの高校生・学生が声を上げた。まだまだ日本も捨てたものじゃないと希望が見えた。
      全国で展開された無数の運動。平和の声。その中に、天木直人さんがいたことを覚えている。そして、今では『憲法9条こそ最大の安全保障』と護憲派の有名な論客でもある。もちろん、内政・経済政策での立場は未知数であり、社民・共産両党に対する姿勢にも問題と偏見があり、決してその全てを肯定するわけではないが、それでも、黙って外務省の官僚を続けていれば保障されていた出世と未来をなげすて、勇気をだして自らの信念を貫いたことには、心から敬意を表したい。

      だが、今回の参議院選挙出馬について2つの問題があるのではないか。




      第一は、比例区に立候補する確認団体(政治団体)が『9条ネット』であることである。私、Mr.くろぱんだは、この間、2回にわたり、『9条ネット』の問題点を明らかにしてきた。

        Mr.くろぱんだのブログ 。江鬟優奪箸砲弔い∩挙連合について

      実は、天木直人さん自身もネット上で公開されている自身のブログで『9条ネット』からの出馬は問題が多いが、ほかに選択肢がないのでやむをえないものだと苦しい心のうちを述べている。

      (天木直人・公式ブログより引用)

      『 私が「9条ネット」に参加する事を最後までためらった唯一、最大の問題は「9条ネット」の不明さだ。「9条ネット」は全国比例区の候補者がほとんど集まらない段階で既に記者会見を一度開いている。その時、新社会党の代表である栗原さんという人が候補者の一人である事を発表した。それによって「9条ネット」は新社会党の隠れ政党だと日本共産党がすかさず叩いた。右翼からも「左翼の悪あがき」であると嘲笑された。これを一般の人が見たらどう思うだろう。うんざりするだろう。これでは風は起こらない。私がもっとも嫌い、困惑する状況である。この点を根本的に改めて出直さない限り私は「9条ネット」に参加する気など起こらない。』

      『「憲法9条を守ること」の一点だけを全面的に打ち出す、それ以外の事を掲げない、議論しない。その了解で各人が参加する、こういう事である。
       この前提については一応了解された事になっている。しかし物事はそう簡単に整理はできない。不透明な部分は各人の意識の底に沈殿しているかもしれない。それよりも何よりも「9条ネット」という組織は依然弱体でバラバラである。』

       07年5月28日のブログ記事

      上記のように、天木直人さんは、率直に『9条ネット』の弱点を語っている。
      では、なぜ、それでも9条ネットから出馬するのか。
      その最も端的な答えは、JANJANというネットサイト上でのインタビューで本人が語っている。

      ***

      ―――「9条ネット」から出馬することに対する躊躇・戸惑いはありましたか?

      天木:最大のとまどいはそれが私の望んでいる既存政党とはまったく異なる新党ではなく、既存政党を含めた護憲勢力の結集をめざしたネットワークであるというものです。これでは既存の護憲政党との関係が不透明になるばかりか、国民にアピールできません。風を起こせません。9割がた出馬を見送っていました。それでも、私を決断させたのは今しか憲法9条を守るときはない、これが最後の機会だと思ったからです。まったく政治的しがらみのない私が前面に出ることによって9条ネットを国民にアピールしようと決意しました。

      ***

          
      日本の選挙制度は、大政党に有利にできている。
      個人では立候補しにくい現状の中で、苦渋の選択であったことがうかがわれる。

      だが、私は思う。天木さん、本当に9条ネットでいいの?

      おそらく今度の参議院選挙での『9条ネット』獲得議席は、0〜1議席だろう。どんなに多くても2議席である。

      参議院比例代表での議席獲得は甘くない。

      衆議院と違い、定数の少ない参議院比例代表での議席獲得はハードルが高い。定数48を奪い合うわけであり、投票率にもよるが、参議院比例代表で1議席をとるには、100万票前後必要である。

      もし、『9条ネット』の得票が、50万票とか、その前後にとどまれば護憲運動がうける打撃ははかりしれない。獲得議席ゼロ、大量の死票が生まれるからである。

      問題は、なんとか1議席とれたとして、『9条ネット』の誰が当選するのかということである。


      参議院比例代表選挙は、非拘束名簿方式である。
      政党・団体名でも、比例候補名でも、どちらか1つを書く制度である。
      政党・団体名+比例候補の個人名の総数で、各陣営の議席数がきまる。
      (48議席を得票率でわける)
      次に、誰が当選するかは、各政党・団体内での候補者のうち得票数が多い順番に当選者が決定するしくみである。

      『9条ネット』は現在9名を擁立し、法律上、10人以上を比例代表に擁立するだろう。
      1議席とれた場合、誰が立候補者の中で、当選して議席を得るだろうか。

      『9条ネット』の中で一番知名度のあるのは天木直人さんだろう。
      しかし、『9条ネット』の実践部隊の中核にいる新社会党と部落解放同盟などの支持団体は組織的に、新社会党の幹部である栗原君子さんと書くだろう。

      天木直人さんを支持する多くの人が『9条ネット』と投票用紙に書き、その裏側では、新社会党系列の組織票が栗原君子と書く。
      するとどうなるだろうか。

      (例えば投票用紙に以下のように書く人がいると・・・)
      「9条ネット」  60万票
      「栗原君子」   22万票
      「天木直人」   18万票
        ・
        ・

      こういった結果になり、1議席比例で獲得すると、当選は天木直人さんではなく、新社会党の栗原候補が当選する、おそろしい仕組みを参議院非拘束名簿は持っているのである。


      ちなみに私は反新社会党ではない。(旧)社会党が没落していくときに、勇気をもって社会党を離党して新党を結成した点は評価している。利権団体の部落解放同盟との関係を清算すれば、本当に良い政党になるだろう。


      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

      次に、もう1つの問題を指摘したい。
      それは、『9条ネット』で当選した議員は、参議院の任期である6年間を最後まで『9条ネット』所属の議員(当選が一人なら無所属)で貫き通すのかということである。

      天木直人さんは、公式ブログで以下のように発言している。(07年5月28日記事)

      『選挙協力の場が9条ネットである。当選したら天木新党を立ち上げ、自分の考えを実行する』
      なんと、当選したら、9条ネットに留まらず新しい政党をつくると公言しているのである。

      それを了承して比例代表選挙の候補者にしているとしたら『9条ネット』は本当に大丈夫かといわざるをえない。もし、天木直人さんが当選して新党が認められるならば、栗原さんが当選したら新社会党に鞍替えすることも可能という論理になる。それとも天木直人さんだけ特別あつかいなのか?それならそれで問題だ。

      あくまで選挙協力で、選挙が終わったら当選した候補者が、別の政党をつくったりされたら、それこそ有権者への詐欺行為である。有権者の多くは、まさか選挙協力だけの機構であり、終わったら各人がバラバラな政党で行動するなどと思ってはいないだろう。
      もしそうならば、有権者に説明すべきである。

      『9条ネット』で選挙をたたかうのであれば、全候補者が6年間の任期を、『9条ネット』ないし無所属をつらぬくべきだろう。

      やはり、問題だらけの『9条ネット』は中止すべきである。

      むしろ、国民投票にむけて、選挙の枠をこえて国民的な統一した運動をつくることこそ必要である。

      『9条ネット』をめぐり護憲勢力内に対立をうむことで一番喜ぶのは改憲勢力であることを忘れてはいけない。


      この記事にたくさんのコメントが寄せられています(閲覧)

       天木直人さんの著書↓

      【Mr.くろぱんだのブログ内・・・おすすめバックナンバー】
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      勇気ある自衛隊員の内部告発
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      参議院選挙『9条ネット』に対する私の意見(反対)への質問と回答

      2007.06.03 Sunday

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        先日のブログで、参議院選挙での憲法9条を守る勢力の前進と、保守層をふくめた「九条の会」の発展をねがいつつ、比例代表選挙での共同候補擁立をめざす「9条ネット」に対して反対し中止を求める意見を掲載しました。

        (まだ読んでいない方は、まずこちらをご覧ください)。

        これに対して、まる・いさんから質問をいただきましたので、回答します。

        ****
        (質問)
        こんにちは。新社会党の支持者ということもあって、今回の記事を興味深く読ませていただきました。
        「選挙に出たいならば、所属は『新社会党』と堂々と名乗るべきと思う。」
        という部分に関して、もう少し論旨を知りたいので、以下の点についての見解を教えていただければ、と思います。

        ・外国では、複数の組織による、政党名を用いない選挙連合が(形の大小に関わらず)ごく普通に存在しますが、このことについてはどのようにお考えでしょうか。
        ・日本でも、政党所属の人が無所属なり、別の名称の組織名なりで出馬し、当選後は所属政党の会派に所属するということが、国政・地方の両方で頻繁に行われていますが、そのことについてはどのようにお考えでしょうか。

        ちなみに、個人的には、共産党や社民党が「9条ネット」に参加しないことそれ自体を非難するつもりはありません(その意図が上にお書きになっていることによるかどうかは簡単ではないと思いますが)。

        ****


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        上記について、私(Mr.くろぱんだ)の見解を書きます。

        まず『外国では、複数の組織による、政党名を用いない選挙連合が(形の大小に関わらず)ごく普通に存在しますが、このことについてはどのようにお考えでしょうか。』

        海外で、選挙連合が存在することは認識しています。
        そして、日本でも一概に選挙連合を否定するものではありません。

        しかし、選挙連合は、それぞれの政党・組織・団体に将来的な理想や展望の違いがあっても、少なくとも当選後の任期中の4年なら4年、6年なら6年間の間の政策(最小限の行動)の一致があってはじめて選挙連合は成立します。

        しかし、9条ネットは、外交・安全保障の面では護憲という共同目標で政策の一致がつくれますが、経済・社会保障・内政分野での政策の一致のないものであり、それは選挙連合とは呼べないはずです。

        ご承知のように、参議院議員の任期は6年と長いものがあります。
        そして、どちらが良いのかはあえてふれませんが社会民主党と日本共産党をはじめ護憲政党や支持団体のなかで、経済・社会保障・内政分野での政策の一致はありません。
        むしろ、銀行への税金投入、労働基準法・労働者派遣法の改悪、消費税の是非などをめぐり、社民・共産の両党はここ数年の間にも、片方は賛成、もう一方は反対するなど、正反対の主張をして賛否が真っ向から割れたことが何度もあります。

        憲法を守るためならばと、6年間も目をつぶれるほど日本の経済や社会福祉の実態は甘いものではなく、長い間の自民党政治がこの国をボロボロにしてしまい、いたるところで貧困、心の病気、格差、犯罪、社会的病理現象、雇用問題の矛盾がふきあれています。

        憲法改定の是非を問う国民投票と違い、参議院選挙での政党選択は、内政と外交の両方が政党選択の基準となるものです。
        残念ながら、現在の護憲勢力の中に、将来の日本のあり方はわきにおいたとして、当面の6年間だけでも内政・経済問題で一致できる条件があるかといえば、ないのが現状でしょう。

        もちろん、私も、選挙区選挙で護憲政党が候補者を乱立させ共倒れが現実におきる可能性が全国のいくつかの選挙区で存在することは認識しており、もったいないと思っています。

        しかし、選挙連合を組めるほど日本の民主主義・護憲勢力の関係が成熟していない以上、現実を認めるしかありません。かつて1970年代には、社会党と日本共産党の間に、憲法の問題でも、内政・経済の問題でも、将来像は保留して当面のことで選挙協力・政策協定をむすべた時期がありました。1日もはやく護憲勢力が、憲法9条だけでなく、25条の生存権をはじめ社会権的基本権の視点にたち、小異をすて大同団結して選挙協力ができる日がくることを願ってやみませんホストクラブ


        もし、現状のまま、社民・共産両党が比例名簿をとりさげ、9条ネットの統一名簿に統一し共闘して名前をのせたとしても、私は怖くて「9条ネット」と比例区で書くことができません。
        それは、自分が投票して誕生した議員が憲法9条を守ってくれても、消費税増税に賛成したり、労働法制を悪くする改定案にまた賛成してしまうかもしれないからです。
        内政・経済政策の一致点のない比例代表の統一候補・統一名簿は構想から無理があると言わざるをえません。

        参議院選挙は、選挙区と比例区があります。

        比例区は、独自で社民・共産両党が議席を獲得できる分野であり、護憲勢力がバラバラに戦っても死票や無駄がほとんど生まれない選挙制度です。
        あえて、ここで統一した名簿をつくり共闘して選挙をやる必要はありません。


        選挙区こそ、護憲勢力がバラバラに候補をたてることで、死票や無駄が生まれ、改憲勢力を利する結果になります。
        沖縄県選挙区では、無所属の候補と、社民・共産をふくめた勢力が平和のために選挙協力をしている先駆的な経験があります。もし、9条を守る統一候補を模索するのであれば、内政・経済政策をふくめた最低限の約束・政策協定をむすび、まず選挙区からおこなうべきです。

        したがって、1つめの選挙連合についての質問でいえば、「9条ネット」は選挙連合とはよべない、選挙連合そのものは当選任期中の内政・外交・経済政策の一致でつくられたものなら良いことだ、ありえるというのが私の回答です。


        次に、2つ目の『・日本でも、政党所属の人が無所属なり、別の名称の組織名なりで出馬し、当選後は所属政党の会派に所属するということが、国政・地方の両方で頻繁に行われていますが、そのことについてはどのようにお考えでしょうか。』について見解を述べます。

        無所属が当選後にどこかの政党に入ることについて私は、〆能蕕ら所属会派を決めていたのに選挙対策で無所属ででる(けっこう多い)候補者は最低であり有権者をだます行為だと思っています。△呂犬瓩禄秧茲北欺蠡阿如△匹寮党とも密約を交わしたわけでもなく立候補を決意し、当選後の政治活動を通じて、信念をもってどこかの政党に所属することを決めた場合は、やむをえないと思います。その際も、支持者への事前の説明と意見集約、合意が条件であり、支持者の合意なしの特定会派への所属は問題だと思います。


        まる・いさん、
        9条ネットに対する意見が違ったとしても、
        お互いに、憲法を守るために、それぞれの場所で、がんばりましょう(^0^)/


        イラク戦争に反対したもとレバノン大使・天木直人さんの出馬について




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