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    Mr.くろぱんだのブログ 平和と未来

    ベネズエラ革命―ウーゴ・チャベス大統領の戦い ウーゴ・チャベス演説集

    2007.02.28 Wednesday

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      世界で注目されているベネズエラの改革。
      この本は、ベネズエラの大統領であるチャベス氏本人の演説記録集であり、革命の息吹が伝わってくる。

      一部にベネズエラ大統領が反米独裁者であるかのような事実をゆがめた報道が日本の新聞やテレビでもおこなわれている。ネガティブキャンペーンの嵐のなかで、日本国内でベネズエラ革命の真相をしることができる最良の書である。

      ところが、この本をよんだ人から、つまらなかったという感想が多い。
      その特徴は、演説集という形式の文章であるためベネズエラについての知識やチャベス大統領の話し方についての感覚的ななれがないと若干読みずらいことにくわえて、共通しているのは途中で挫折する人がおおいことである。


      私は、ぜひ280ページの『世界社会フォーラム時のボリバリアーナ革命連帯会合での演説』から読み始まることを強く推奨する。
      この本には、ありのままのベネズエラを知ることができる貴重な論文が多いが、中でも、この演説は革命のはじまりから権力を掌握するまでの経過がチャベス大統領自身の言葉で語られている。
      ※本題にはいる前にシモン・ボリーバルなどベネズエラとラテンアメリカの民族解放のためにたたかった英雄たちのことをチャベス大統領はふりかえっている。

      (大まかにまとめると)
      ?武力革命に挑んだ時期
      軍人であったチャベス氏が、石油資源をもつベネズエラ市民の大多数が貧困にあえぐ現状を憂いて、たちあがった。(軍事放棄は失敗)
       ↓
      選挙にでるか議論し、投票の棄権を呼びかけた時期
       ↓
      1998年大統領選挙に出馬、当選
       ↓
      1999年の新しい憲法をつくるための国民投票、制憲議会選挙
       ↓
      2002年軍事クーデターを市民の連帯でのりこえる
       ↓
      2002年石油クーデターをのりこえて石油公社をとりもどす



      ベネズエラ革命は、さらに発展しているが、この本では、ここまでの具体的な経過がチャベス大統領の言葉でかたられている貴重な資料である。

      例えば?1998年の、初めての大統領選挙出馬・当選の様子は、この本のなかでチャベス氏は『私たちに政党はなく、多様性のある一つの社会の潮流にすぎなかった。私たちは、町から村へと訪ね歩いた。一台のトラックを確保して、車体にスローガンを書き、メガフォンで声をあげながら村から町へと移動したのを思い出す。迫害されたこともあった。地元のラジオ放送局で話をしたりするのを妨げるため、電源を切られたこともあった。厳しい戦いだったが、人民が支援してくれた。(中略)選挙で驚いたことに、私たちは、二〇世紀に結成された全政党の連合を向こうに回しながら、得票率五五%という地すべり的勝利を収めたのだ』と、資金がないなかでの選挙戦がリアルな記述がされている。

      また、大統領に当選した直後にベネズエラの親米支配階級である財界人が、チャベスをだきこもうといいよってきたことなども生々しく記述されている。

      ?の2002年軍事クーデターについては、アイルランドの放送局がベネズエラ取材中に偶然、クーデターに遭遇し、その真相をまとめたドキュメンタリービデオが有名である。日本でもNHKが放送した。
      しかし、そのドキュメンタリー番組ではでてこない、もう1つの軍事クーデター秘話、なぜ一時的に権力を奪われたときに処刑されずにすんだのか、1人の給仕(お手伝いさん)の勇気ある行動が描かれている。

      また、石油クーデターの記録も生々しい。そして、軍事クーデター、石油クーデターという対応を誤れば全てが台無しになる危機をのりこえ、ピンチをチャンスにかえて、利権に固執する反革命勢力とアメリカ政府の影響力を国家機構から段階的に排除していき、革命を前進させる様子がわかる。

      さらに、この書籍をすすめる理由は、チャベス大統領がどんな人なのか、性格や人物像がわかる点もおもしろい。


      例えば、ベネズエラ革命が、チャベス個人のカリスマですすめられているのではなく、様々な社会運動に参加する有能な人々の集団の力ですすめられていることを独自の言葉で語っている。

      本文より引用すると、革命の性格とチャベス大統領の役割について自分のことを『そこで私は、「私は良いことも悪いこともできない。私は革命の台風に翻弄された弱い鳥にすぎないと応えた。勝利は私のものではない。私は原因ではなく、結果にすぎない。個人は結果であり、原因でない』と言っている。日本のマスコミが描くような人物像とはまったく違う。

      また、チャベス大統領がかかげるボリーバル主義(ボリバリアニズム)についてのキューバの指導者フィルデ・カストロ議長とのやりとりも載っている。

      本文より引用すると『フィルデは私に応えて、「あなた方はベネズエラで、尊厳や平等のための戦いをボリバリアニズムと読んでいるが、ここでは社会主義と呼んでいると言った。だが、驚いたことに、フィルデは「あなた方がボリバリアニズムと呼ぶことに同意する。だが、クリスティアニズム(キリスト教主義といったニュアンス)とつけくわえた。』と述べている。民族独立と解放のためにたたかったボリーバルを敬愛し、また、熱心なクリスチャンでもあるチャベス大統領が、迷いながらも、社会主義という道を見出しつつある過程が読み取れる。

      この本ではでてこないが、チャベス大統領は、ソ連は社会主義ではなかったこと、ベネズエラのすすむべき道が社会主義にあることを、革命の進展にあわせて公言しはじめている。

      アメリカ中心の戦争戦略が幅を利かせる世界秩序の中で、ベネズエラのような民族解放と貧困解決にとりくむ国が増え、世界が平和になることを願ってやまない。
      今、世界中でこれまでの常識をくつがえす新しい変化が生まれつつある。
      その最前線をいくベネズエラのありのままの姿を知るための本として、ぜひ読んでみる事を推奨します。

      ※上部の画像よりアマゾンで書籍購入できます。



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